公益社団法人 長崎県公共嘱託登記嘱託土地家屋調査士協会

平成29年度 長崎協会だより

第10回 平成29年度 公共嘱託登記事務研修会

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 遠くは対馬から、県、市、町職員を含む140名の出席をいただいて、「第10回公共嘱託登記事務研修会」を平成29年11月2日にホテルセントヒル長崎で開催しました。

 この研修会は長崎県、長崎県土地家屋調査士会の後援を受けて、当協会が公共嘱託登記に関する知識の普及啓発事業として例年実施しています。

 宮脇 成芳 理事長は挨拶において「土地家屋調査士は、今日までの広報活動の不足と資格の特殊性・専門性から、官公署の皆様方にも正しく理解されていない一面があった。その最たるものに測量士との職域の違いがあり、どちらも測量を行うために解りにくい面があるが、測量士は建設や国土利用のための測量・調査、土地家屋調査士は、不動産登記のための測量・調査である。」旨の説明をいたしました。

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 研修は「①筆界の理論と実務について」当協会の事業検討部会員である各地区の土地家屋調査士が講師を分担して行ないました。

 まず、私が「公嘱協会の業務内容について」説明し、公益事業の一環として未登記建物の表題登記促進事業10ヶ年計画を策定し、長崎市立図書館、雲仙市役所本庁舎を実施していること等を紹介しました。

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 続いて、長崎地区の後藤祐樹 土地家屋調査士が「筆界の理論について」と題して、筆界とは、土地の地番界であり、登記法上の境界である等の講義をいたしました。

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 次に、実務の事例紹介を佐世保地区の長谷川英樹 土地家屋調査士が「地図について」と題して、世界測地系と日本測地系、地図に準ずる図面・旧字図・旧土地台帳等について説明をいたしました。

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 続いて、島原地区の前田明俊 土地家屋調査士が「現地との調整がなされないまま登記が完了している事例」と題して、「40年ほど前に実施された地籍調査地区では、当時の図根点も存在していない為に、地図から読み取る座標値はあくまでも参考値であり現地との調整が欠かせない」との経験した話がありました。

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 実務の事例紹介の最後に、諫早地区の早田博信 土地家屋調査士が「当初予定から作業量が大幅に増えた事例」と題して、境界確定業務で、現地と地図の相違で旧字図との照合が必要となったことや、筆界を決めるにはそれ相当の調査・測量が必要との説明をいたしました。

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 長崎地方法務局、地図整備・筆界特定室の土居勝利 表示登記専門官に「②筆界特定制度について」の講師をお願いしました。

 筆界特定制度とは、筆界特定登記名義人等の申請に基づき、現地における筆界の位置を特定する制度であること等について、詳しく説明していただきました。

お忙しい中、昨年度も講師をしていただきありがとうございました。

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「本協会は、対馬地区をはじめ9地区に地域に密着した体制が整っており、嘱託登記業務の疑問点について、お気軽に相談等、活用してください。」とお願いし、閉会しました。

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