6月12日(日)、公益目的事業の一環として、一般の方々を対象にした公開講演会を諫早市中央公民館で開催しました。
今回は、「伊能忠敬が長崎を測る!」と題して、日本国内には殆ど存在しないといわれていた伊能大図を、アメリカ議会図書館で、その写本(207枚)を発見された渡辺一郎先生に講演をお願いしました。
「平成30年が、伊能忠敬没後200年!」
伊能忠敬は、55才のときに奥州街道を経て蝦夷地までを実測。17年間かけて全国を測量し、「伊能大図」を完成させました。
長崎県での測量は、第2次九州測量時の1812年、67才の時に島原城下に到着しました。それから佐世保村を経由して平戸藩、壱岐、対馬、五島を終え、長崎村を「1歩!1歩!」と歩く歩幅を積み重ねて行われました。
会場には、距離や方角を調べた当時の測量機器(レプリカ)を国土地理院から借用して展示しました。
当協会も当時の測量時の目じるしに使っていた「梵天(ぼんてん)」を作り雰囲気を演出しました。
離島の位置が当時の地図と現在の地図で殆ど変わらない測量方法について、質問等があり、当時の測量技術が高度であったことを学んだ一日でした。(※108名参加)
公益財団法人 長崎県建設技術研究センターにおいて、長崎県土木部建設企画課主催の「平成28年度初任者(管理)研修」が5月23日から翌24日にかけて開催され、その中の一つの講座となっている「不動産登記法について」、講師をさせて頂きました。
対象は長崎県及び市町の職員で、今年度において土木管理部門が初任者に該当する方とお聞きしました。そのため、道路等の境界立会に必要な基礎資料の見方や取り扱いなどを中心に説明。
最後に、最近の測量技術と地殻変動による地震と土地の筆界の関係について、参考にして頂ければと思いましたので話しをいたしました。
今日の研修を受講された22名の方々が、熱心に聞いてくださりましたので、日常の実務に少しでも活かしてもらえれば幸いです。
報告者 公嘱協会総務部長 宮脇 成芳